負担の大きい介護の仕事、その業務を効率化する方策とは

介護業界では、慢性的な人材不足、および離職率の高さに悩まされ続けています。これらの原因として、単純に介護職員の仕事の負担が非常に大きい点が挙げられます。介護の現場では、日々利用者に万全なケアをしつつ、その合間を縫って事務仕事もこなさなければなりません。退勤時間ギリギリまで利用者のケアに携わって、事務仕事は時間外労働で片づけるといったことも珍しくはありません。

また、介護の仕事は体力的にも厳しい仕事で疲労が蓄積されやすい傾向があります。こういった環境のため、新しく介護職員が入ってきてもその仕事の忙しさに耐え切れず、辞めてしまうということが起きています。この問題の根本的な解決のために、介護仕事の負担を軽減させる業務効率化が必要不可欠なのです。

この介護業務の効率化を図る上で注目を集めるのが、介護DXという取り組みです。DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を活用して利便性の向上や業務効率化を図り、よりよい世の中に変革していくという概念で、介護業界でなくともさまざまな業界で積極的な取り組みがなされています。このDXを介護業界に当てはめたのが介護DXで、介護の現場にもAIやICT、IOTなどのデジタル技術を導入して、介護サービスの向上と業務プロセスの効率化が期待されています。

例えば、介護記録などの事務仕事はデジタル化の恩恵を受けやすい仕事で、時間外労働の削減に貢献できるでしょう。仕事の負担が大きい介護の現場においては、業務効率化のためには介護DXの浸透が大変重要です。